【Vol149】おしゃれBaさん

お歯黒をしている82歳のお婆さん。刺青みたいなもので、若いときに染めると、生涯そのままになるらしい。お隣にいるのは70代の妹さん。この年代だともうお歯黒の習慣はない。着ている服はアオザイの原型といわれる伝統的な衣服。

民俗学的にも興味深いもので、日本からもかつては多くの学者が研究のために村を訪れていた。しかしそれらのほとんどの予算はＯＤＡの紐付き、つまり税金。それから数年が経ち、ドンラム村に予算がつかなくなった現在、訪れる学者はほぼ消えた。彼らの研究への情熱は、いったいどこに消えてしまったのだろうか。

研究対象になろうとならまいと、彼女たちは村で生まれ、村で暮らし、村で死んでいく。

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