考えたこと

【Vol193】帰国したら何をしたい?

月末には、もう日本にいる。まだ実感はないが、事実である。帰国後のこと・・ちょっと考えてみたい。 当たり前だが、経済的に独立することが前提となる。会社員時代に貯めた貯金はあるが、健康な30代の男なのだから、経済的に自立することが前提だ。 まずは…

【Vol192】仁義を切る、ということ

このところ、個人的に苦い経験があったので、紹介したい。 先日、旅行会社に勤めるAさん(日本人)に、スタディーツアーを企画してもらうため、ドンラム村の案内をした。その後、企画作りの助けになればと思い、近隣の障害者施設を訪れ、そこで活動する協力…

【Vol191】2年間を振り返って

最近、最終発表の資料を作っている。自然と2年間の活動を振り返ることになるわけだが、思い返すとターニングポイントになる瞬間があった。 「ひょっとしたらこの配属先、ハズレなんじゃないか?」 ドンラム村に住み始めて、活動を始めて3カ月ほどが経ったこ…

【Vol189】秋風のハノイ

残り任期は、4週間ちょうど。上京するまでは、3週間ちょうど。 日中は30度を超えるけど、夜風は少し涼しく、秋の気配を感じてきた。4月から始まっている、長い長い夏。ちょっとでも訪れた秋の気配を、みんな必死で追いかけている。 それなのに、冬はダウンが…

【Vol184】ベトナム語の特色・・外来語編

これまで、ベトナム語について、何度か書いてきた。その難しさのひとつに、英語を手掛かりにできないことが挙げられる。少しでも英語を解する人ならば、会話の途中で単語が思い浮かばないときに、そこだけ英語にしてしまえばいいから、ラクである。「part ti…

【Vol179】日本人の働き方・・誠実さを勘違いするな!

「仕事は日々忙しくて、それなりに楽しく生活していて、でもこのままでいいのかなって感じてもいる・・」 最近、30歳前後の日本人と会い、そういった話を聞くことが多い。 多くの人が夜遅くまで働き、給料だってよいとは言えない。生活はできているけれども、…

【Vol174】若者よ、アジアを目指せ

ハノイには、いろいろな日本人が働いています。タイプ分けすると4つくらい。 ①日系企業駐在員(待遇◎) 役職者が多いこともあり、お金はあるものの、ローカルに馴染むのは苦手、という人も多いです。40代以上が多いです。 ②日系企業現地採用(待遇△) 自分の…

【Vol169】信じる勇気(ほのかな光明が見える:前編)

以前も書いた通り、この1-2ヵ月ほど、スランプが続いていた。きょう、少しだけそんなスランプを抜けるようなヒントを得られたので、紹介したい。 キーワードは「信じる」こと。 私たちは無意識に、目の前にいる相手を「信じる」「信じない」という選択を繰り返し…

【Vol167】残り任期の目標「他者貢献」

任地・ドンラム村で行ってきたさまざまな活動。そこで、自分は意外にやれるんだという自信を得られた。村上春樹の言葉を借りると「リスキーなものを進んで引き受け、それをなんとか乗り越えていくだけの力が、自分の中にもまだあったんだ」ということを証明…

【Vol163】協力隊員にとってのクーラーというもの

あつい、暑い、熱い。 連日、最高気温は40度になる。しかも湿気がすさまじく、うんざりするくらいネットリとした風が吹く。もっとも、昨年はほとんど死んだようになっていたので、気力を失っていない分、今年のほうがマシである。 ここでひとつ、カミングア…

【Vol162】ラストスパートの目標設定

ついに盛夏がやってきた。日中は40度近くになる。昨年に比べたらマシになっている気がするが、体が慣れたのだろう。昨年は日本の気候が懐かしいと思っていたが、いまは日本の気候がどうだったか、うろ覚えになっている。1年半の生活で、私も順応したというこ…

【Vol153】移民のことを考える

朋あり遠方より来る、また楽しからずや。 昔も今も、遠くから友人が訪れてくれることほど、嬉しいことはない。ありがたいことに、最近は来ていただける方が多かった。そのうちの1人は、シンガポールから来てくれた友人。海外で生活する者同士、共感するとこ…

【Vol152】アイデンティティ諸問題

海外生活をしていると、誰もがみな「自分が日本人である」というアイデンティティを強く持つようになる。異文化の中で奮闘していると、これまで自分が持っていた常識が非常識になり、アイデンティティが揺さぶられ、再構築していく日々だ。そしてそれはしん…

【Vol151】モチベーション、それが問題だ

ここ数日、やる気が出ない。周期的なもので、数ヶ月に1度、やってくる。前回は3月から4月にかけてその時期があった。今回は、ほぼ毎日走っていることからくる肉体的疲労、3月から5月にかけて忙しかったことによる精神的疲労、ついに暑くなってきたという気候…

【Vol150】日本で一番役に立たない公務員

私は男子校出身である。それも小学校から高校卒業まで、12年間も男子のみの学校に通っていた。男子のみの社会で過ごすと、何もかも斜に構えるのがかっこいいと思ってしまう。それが度を過ぎると他人や地域社会に迷惑を与えることにつながるが、とにかく既存…