事の顛末

どうもうまくいかない。旅行業をはじめようとベトナムに渡ったが、パートナーとの仲違いによって、頓挫してしまった。ベトナムではパートナー探しが難しいというが、まさにその通り。今後のためにも、事の顛末を記しておこうと思う。 パートナーだったAは、…

ついに、イチローが。

イチローの偉業は数あれど、今年で35歳になる私が、バリバリの小学生であったころから第一線で活躍し続けていたことということが、一番すごいことだと思う。活躍していた、ではない。活躍し続けていた、である。成績はおろか、ケガをしない、メンタルを切ら…

キートンのメンタリティ

私はユニークな発想ができる人間で、それを肯定的に評価してくれる人が、たまにいる。他人にとってはなかなか実行できないことが、私は無理せずにできるところがあるからだろう。 そういう人たちは、私が輝いている姿と、自の夢を重ね合せることがあるらしい…

勝っても負けても、世界は優しい

「こんなに早く辞めてしまったら、笑い者だよ」 「minamiならできる、がんばれ!」 あるとき、会社を辞めようと思うと告げると、母からこう言われた。 「ああ、私はこういうふうに育てられたんだなあ」 と、妙に感慨深い気持ちになった。 これまで、「私なら…

反応しない練習

我々は日々、反応しまくって生きている。 上司から叱責されては取り乱し、満員電車で足を踏まれれば腹が立つ。恋人の返信が遅ければ不安になり、自動改札で詰まっている人がいればイライラする。すべての元凶が「反応すること」にある。 その対極にあるのが…

【Vol202】青年海外協力隊員の就職活動②企業に評価されるスキル

前回の記事で、就職活動の流れと基本的な考えについて書いた。今回は、企業に評価されるスキルや経験はどんなものか、考えてみたい。これまでの15回ほどの面接の経験から、企業に評価される、面接での反応がいいワードがあることがわかってきた。 ポイントは…

【Vol202】青年海外協力隊員の就職活動①キャリアはリセットされない!?

私は30歳のときに、新卒で7年間勤めていた大手企業(不動産デベロッパー)を辞め、青年海外協力隊員としてベトナム・ドンラム村に赴任した。帰国後3ヵ月が経過した最近になり、数社から内定をいただき、転職活動を終えようとしている。条件も悪くなく、前職…

【Vol201】マザーハウス・山口絵理子さんの本を読んで

帰国して2ヵ月。JICA=国際協力=社会企業という観点から、マザーハウスという会社の名前は見聞きしていた。マザーハウスをひとことで言うと、途上国でしっかりとしたモノづくりをして、日本で売るというビジネスモデルをしているバッグ屋さん。友人がその店…

【Vol200】最後の日本語学校

ついに任地を去る日がやってきました。最終日の夜に行ったのは、やっぱり日本語教室。先輩に連れられて何となく始めたものでしたが、いつの間にか、私にとっても大事なものになっていたようです。 「最後」という言葉の意味をどこまでわかっているかわからな…

【Vol199】幻の井戸を探せ!

ありがたいことに、帰国直前ですが、たくさん仕事をいただいています。 今日の仕事は、ハノイにある浄水器メーカーから依頼を受けました。ドンラム村に住む村人の水に関する意識調査や、ふだん使用している水道水や井戸水の水質検査のお手伝いです。ハノイで…

【Vol198】帰国したらどうしよう?協力隊員のリアル

最近は送別会が続いています。マラソンが終わったこともあり、暴飲暴食。バイクで移動するので酒は飲みませんが、コーラはガッツリ飲んでいます。体脂肪が気になりますが、帰国まではこれでいいでしょう。 ありがたいことに、帰国してからの仕事の依頼をいた…

【Vol197】ドンラムラン決行!!!

何度かお知らせしてきた、ハノイからドンラム村まで走って行ってみようという、ドンラムラン。 ついに先週の休日、決行しました。結果を発表します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 完走はできませんでした!自己採点は60点!! 一緒に走る友人と相談し…

【Vol196】ハノイ日本商工会での講演

活動の集大成ともいえるイオンでの販売イベントが終わり早1ヵ月弱。活動をまとめ、行ってきた活動や取り組みを講演という形で発表する機会をいただきました。ハノイ日本商工会が主催し、日航ホテルが舞台です。 入ってみると・・広い。100人は入る会場に、ほ…

【Vol195】赴任直後の注意点

私は協力隊員が集まって何かするということが苦手な方なので、これまで後輩隊員に対しても、特に接する機会がなかった。ただ、最後の最後になって、赴任直後の隊員と話す機会があった。 「この時期に、気を付けることってありますか?」 後輩に尋ねられた。…

【Vol194】ハノイ日本商工会で講演を行います

この度、ハノイ日本商工会で講演を行うこととなりました。村の歴史と、私の活動の話がメインになります。 ビジネスマンの方が多いということもあり、会社員時代の雰囲気で、発表ができるのではと楽しみにしています。 9月14日(水)10:00~12:00 ハノイの…

【Vol193】帰国したら何をしたい?

月末には、もう日本にいる。まだ実感はないが、事実である。帰国後のこと・・ちょっと考えてみたい。 当たり前だが、経済的に独立することが前提となる。会社員時代に貯めた貯金はあるが、健康な30代の男なのだから、経済的に自立することが前提だ。 まずは…

【Vol192】仁義を切る、ということ

このところ、個人的に苦い経験があったので、紹介したい。 先日、旅行会社に勤めるAさん(日本人)に、スタディーツアーを企画してもらうため、ドンラム村の案内をした。その後、企画作りの助けになればと思い、近隣の障害者施設を訪れ、そこで活動する協力…

【Vol191】2年間を振り返って

最近、最終発表の資料を作っている。自然と2年間の活動を振り返ることになるわけだが、思い返すとターニングポイントになる瞬間があった。 「ひょっとしたらこの配属先、ハズレなんじゃないか?」 ドンラム村に住み始めて、活動を始めて3カ月ほどが経ったこ…

【Vol190】私の好きな写真(イオンモール編)

「写真のコツは、愛情」。60歳を超えても精力的に活動を続ける、大学時代にお世話になったジャーナリストにそう教えられた。彼女たちは村の特産品の生産者。同じ村人でもそれぞれ集落が違い、もともと親しかったわけではない。そんな彼女たちが私たち青年海…

【Vol189】秋風のハノイ

残り任期は、4週間ちょうど。上京するまでは、3週間ちょうど。 日中は30度を超えるけど、夜風は少し涼しく、秋の気配を感じてきた。4月から始まっている、長い長い夏。ちょっとでも訪れた秋の気配を、みんな必死で追いかけている。 それなのに、冬はダウンが…

【Vol188】青年海外協力隊50周年記念式典はいらない!?

私たちベトナム派遣組というのは、ちょっと特殊な存在だ。 この国での青年海外協力隊員の影は薄い。というよりも、JICA内での立場が弱い。JICAベトナムは大きな組織で、私自身も、いちども話したことのない職員がほとんどだ。「すれ違ったらあいさつをしろ」…

【Vol187】イオンでのイベントはいかにして成功したのか?

イオンでのドンラム村特産品販売イベントを、無事に終えることができました(1日目の様子、2日目の様子、最終日の様子)。 今回心がけたことを、記録しておこうと思います。 経緯としてはもともと、ドンラム村のツアーガイドをした方のご紹介で、人の縁がつ…

【Vol186】ドンラム村特産品販売イベント@イオン最終日

イオンモール:ハノイロンビエン店で開催されたドンラム村特産品販売イベント。1日目、2日目に続き、最終日の日曜日。心配された天候も回復し、多くの人出で賑わいました。接客業にも徐々に慣れ、生産者である村人はお客様に積極的に声をかけていました。紆…

【Vol185】ドンラム村特産品販売イベント@イオン2日目

この週末、イオンモールハノイロンビエン店で、ドンラム村の特産品販売イベントを開催している(1日目の様子はコチラ)。 2日目を迎えた今朝、ズーンと体が重かった。久しぶりに疲れが体に出ている。無理もない。イオンとの交渉、通訳、搬入搬出の手配、生産…

【Vol185】ドンラム村特産品販売イベント@イオン1日目

ハノイにあるイオンモールでの特産品販売イベントの1日目が始まった。 あいにくの雨、というか台風。そのせいかどうかわからないが、生産者の村人たちが、20分ほど集合時間に遅れる。このくらいのことではイライラしたりすることはなくなった。台風だし、仕…

【Vol184】ベトナム語の特色・・外来語編

これまで、ベトナム語について、何度か書いてきた。その難しさのひとつに、英語を手掛かりにできないことが挙げられる。少しでも英語を解する人ならば、会話の途中で単語が思い浮かばないときに、そこだけ英語にしてしまえばいいから、ラクである。「part ti…

【Vol183】イオンモールでイベントやります(8/19,20,21)

「イオンがあるかないか」というのは、途上国で海外生活を送る上で、利便性の意味でひとつのポイントになると思う。イオンがあれば、日本の食材が手に入るし、サービスもそれに近いものが受けられる。価格も日本よりは安い。ダイソーや映画館、牛角などもテ…

【Vol182】大学生との2日間

先日、立教大学の観光学部の学生たちを村に案内した。出会いは偶然で、たまたま空港に行ったときに、「Rikkyo University」と書かれたボードを持ったベトナム人の学生を見かけ、話しかけたから。彼らは、観光学部のゼミ合宿の受入れ大学の学生たちだという。…

【Vol181】活動を続ける上でのコツ

2年間の任期満了まで、あと1ヵ月半ほど。活動を進めていくうちに、仕事をうまく進めていく上でいくつかコツがあることがわかったので、書き留めておきたい。 ・外国語でケンカするな 以前書いた記事の通り。特に、相手の母国語でケンカしてプラスになること…

【Vol180】村人たちの風景

村にいると、以前は軽々と持ち上げられた子どもが、ずっしりと重くなっているのがよくわかる。自分が2年間、ここで仕事をしてきたって感じる。 いい加減で、洗練さとはほど遠いけど、村人といると、なんとなく心がほころんでくる。 残り1ヵ月と少し。日本は…