【Vol185】ドンラム村特産品販売イベント@イオン2日目

この週末、イオンモールハノイロンビエン店で、ドンラム村の特産品販売イベントを開催している(1日目の様子はコチラ)。

2日目を迎えた今朝、ズーンと体が重かった。久しぶりに疲れが体に出ている。無理もない。イオンとの交渉、通訳、搬入搬出の手配、生産者への接客指導、そしてときには接客にも当たるなど、1人何役もこなしているからだ。もっともイヤな疲れではなく、ポジティブな疲れ。仕事をしているという実感があり、あっという間に1日が過ぎる。

さて、2日目の販売会を終えて、感じたこと。台風が去り、集客は多くできている。ただし、商品ごと、生産者(販売者)ごとに、売上の格差が出てしまっている印象だ。もともと商人の集落出身で、JICAが何年も支援しているケオラックの生産者・ヒエンバオさんはやっぱりさすが。お客様への声掛け、商品説明、試食、陳列といった基本的な接客スキルが高い。加えて、奥さん以下、20代の娘さん2人が切れ目のない目配りを行っている。特に長女のタオ(25歳)はすごい。英語や日本語は解さないが、いろいろなところに気が付き、買おうとしたお客様にも絶妙なタイミングで「もう1ついかがですか?」と声をかけたりする。

一方のクッキーの生産者たちは、スキルが低い。いま自分が、販売員として何をすべきか、まったくカンどころが働いていない。それに対し、口酸っぱく指導していたが、よく考えてみれば無理もない。40代になるまで、ショッピングモールにお客さんとして訪れたことも、ましてや一般の人に接客をした経験もないのだから。とはいっても、実際に見てしまうと、イライラして、強く言ってしまうこともある。「口を動かす前に手を動かそう」とか、「お客さんがいないときに、陳列をキレイにしよう」とか、「店の周りに落ちているゴミは自分から拾おう」とか、日本人なら高校生のバイトでもできることが、何度言ってもできない。それが大人の顔をしているのだから、イライラしてしまう。やっぱり異国で仕事をする、かつ他人を指導することは、本当に難しい。

これまでクッキーの生産者は、専門は農業ということもあり、自分で販売をするという経験がなかった。すべては私任せ(自分が好きでしたことだが)で、販売に関してはまったく苦労することなく、これまで現金収入を得ていた。例えば私が日本人を村に案内し、彼女たちの工場に連れて行ってクッキーの説明をすると、簡単に20個くらい売れてしまう。そういった売上が月に200個を超えることもある。でも、そんなのはレアケースだと思ってもらわなければならない。製造だって大変だが、販売して初めて収入が発生する。売ること、現金収入を得ることは、これほど難しいことなんだ。お客様に声をかけ、時には無視され、やっとの思いで説明を聞いてもらい、それで1個売れるか売れないか、そういう世界なんだ。

それにしても、週末のイオンのエネルギーはすごい。若い国、ベトナムと合わさって、熱気に溢れている。大型ショッピングモールという存在は、日本でもそうだが、良くも悪くも私たちの生活を根本から変えてしまう。そういう世界をどう楽しんで生き抜いていくのか・・ポジティブに捉えたいですね。

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ヒエンバオ家の次女、チャン。医大生です。

ハノイ在住の方、ぜひイオンモール1階通路のドンラム村販売ワゴンに、足をお運びください。

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