【Vol182】大学生との2日間
先日、立教大学の観光学部の学生たちを村に案内した。出会いは偶然で、たまたま空港に行ったときに、「Rikkyo University」と書かれたボードを持ったベトナム人の学生を見かけ、話しかけたから。彼らは、観光学部のゼミ合宿の受入れ大学の学生たちだという。入国を待っている間に、いつの間にか盛り上がり、会食、更には村への案内をすることとなった。
会食の席では、ゼミ合宿の発表があった。田舎にある国立公園にホームステイして、調査をしたとのこと。発表の後、講評を求められ、こんなことを話した。
「内容は論理だっていて、とてもよい。だけど、プレゼンが下手すぎる。立教大学の学生は、特別なスキルや卓越した頭脳はないのだから、どこまでも人間関係の中で勝負していくしかない。内容はいいのに、伝え方が下手だと、損するよ。これから就活でしょ?勢いだけで勝負する奴らに、あっさり負けちゃうよ」
こういう生きた話をすると、学生の目の色が変わってくる。
翌日は私の任地、ドンラム村の案内をした。
私は出身大学が同じというだけで、必要以上にベタベタするのは気持ちが悪いと思うほうで、これまで大学関連のイベントにもあまり顔を出したことがない。別に大学が一緒だからって気が合う人も、そうでない人も多い。けれども、これまでやっぱり、出身大学のカラーというものはある。
・国籍や生まれで人を判断するような、偏見を持たない
・同じ属性を持つ人だけで集まるような、排他的でない
・根本では、弱い存在に対する思いやりがある
・見た目はおとなしいが、意外にタフである
何のことはない、日頃から私自身がなりたいと思っている人だ。そういった若者たちであるからこそ、私は親近感を覚え、2日間も一緒に過ごすこととなったのだろう。それにしても、偶然(セレンディピティ)って素敵ですね。
レンタサイクルで観光しました。
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