【Vol187】イオンでのイベントはいかにして成功したのか?

イオンでのドンラム村特産品販売イベントを、無事に終えることができました(1日目の様子2日目の様子最終日の様子)。

今回心がけたことを、記録しておこうと思います。

経緯としてはもともと、ドンラム村のツアーガイドをした方のご紹介で、人の縁がつながり、イオンとつながることができました。商品をイオンに卸すために営業活動を行いましたが、イオンからは、まずは通路にワゴンショップを出し、特産品の販売をしてみないかというご提案をいただきました。私はチャンスだと思い、チャレンジすることを決意したのです。

ただし、壁はいくつかありました。

・販売員の確保(朝9時から夜10時までの13時間×3日)

・ドンラム村からの商品の搬入、搬出手段

主に上記2点、シンプルにいえば販売員の人件費とドンラム村からの交通費がポイントとなりました。

1点目、販売員の問題は、私や生産者が店舗に常駐するようにしても、基本的には接客の素人です。また、1日13時間にも及ぶ長丁場を乗り切ることにも不安がありました。そこで私は、村の商品を扱ってくれているスターロータスさんにお願いし、販売員を派遣していただくこととしました。

2点目は、当初JICAへの補助を申請することを考えていました。ただし、JICAの申請には、詳細な計画などを提出する必要があります。事務的な煩雑さに加え「基本的には生産者が主体となるべき」という調整員さん(JICA職員)の意見もあり、JICAへの申請はやめ、この点は生産者に任せることとしました。結局、村の知り合いに個人タクシーを出してもらったようです。自分たちでも経費を負担するため、ものごとを真剣に考えるようになったという意味ではプラスに捉えられます。

また、全体を通していえば、生産者とのコミュニケーションも課題でした。今回のイベント主旨や待ち合わせ、担当の割り振りなど、共有しておかなければならない事柄が盛り沢山でした。そこで私は事前に4回ほどレジュメを作成し、定期的に生産者にアウトプットしました。また、たびたび生産者のもとに足を運び、「読んだ」「わかった」という言葉だけで終わらせず、レジュメを読みあげてもらいました。そうすることで自分たちのやるべきことが頭に入ると考えたからです。

イオン、スターロータス、生産者。関係者は10人以上に及びます。全員がイベント成功に向けて同じ方向を向けていけるように、私は心がけました。具体的には、なるべく関係者が事前に顔を合わせる機会を持てるよう、積極的にコーディネートしました。私自身も、関係各所に何度も足を運びました。人間、原則的には会えば会うほど信頼関係が深まります。知り合ってから3カ月の間に3回会った人のことは、3年忘れることがないというのが、私の実感です。

このあたりの勘どころは、会社員時代の経験が役に立っています。最初の上司は「ささいな用事でも足を運べ」「2つ用件があるなら、なるべく2日に分けていけ」「悪天候のときこそ挨拶に行け」という指導を私に行いました。一見非効率ですが、「わざわざ足を運んでくれて、にこやかに接してくれた」人のことは、なかなか無碍にはできないものです。もちろんそんなことは、JICAは教えてくれません。

私はそれなりの規模、歴史を持つ日本の企業に所属したおかげで、力を引き上げられました。新卒後2-3年でいいから、大きな組織に所属し、力を引き上げてもらったほうがいい。だから私は、新卒で協力隊員に行くのはオススメしないのです。

というわけで、私の10年近くに及ぶ社会人生活のすべてを注ぎ込んだような3日間でした。まだまだ課題はありますが、それはまた後日に。

・・・・・・・・・・・・・・・・

たくさんの方に読んでいただけると励みになるので、ぜひクリックをお願いします。ご意見ご感想や、ドンラム村に行きたい!minamiに会いたい!という人がいたら、お気軽にletteraamoroso@hotmail.comまで。メール待ってます。

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ ハノイ情報へ
にほんブログ村