【Vol200】最後の日本語学校

ついに任地を去る日がやってきました。最終日の夜に行ったのは、やっぱり日本語教室。先輩に連れられて何となく始めたものでしたが、いつの間にか、私にとっても大事なものになっていたようです。

「最後」という言葉の意味をどこまでわかっているかわからない子どもたちですが、いつものように元気に授業を終えました。

ベトナムは、世界でも有数の親日国家と言われています。私自身も、日本人であることを理由に不当な扱いを受けた経験は、まったくなく、むしろ日本人であることは、完全なるメリットでした。もちろんそのような良好な関係は自然にできあがったものではなく、先人達が汗をかいてきたからに他なりません。それは簡単なことではなく、歴史をさかのぼればさかのぼるほど、関係は難しいものだったでしょう。

だからこそ、私たち青年海外協力隊員や在住日本人は、先人たちに恩返しをしなければならないと思うのです。先人の恩に報いるためにできること。その答えの一つとして、私はこの日本語教室をしています。

もっとも、普段からそこまで考えているわけではありません。たったひとりで、10人以上の子どもの相手をしなくてはならない。しんどいことをありますが、「ミナミ、きょう日本語教室あるの?あるよね!?」とお願いしてくる彼らの姿を見ていると、なんだか自然に「うん、今日やろうか。みんなに伝えてね」と答えている自分がいます。求められる、喜ばれるということは、幸せなことです。

ときどき「ドンラム村の村人にとって、ミナミさんが最後の隊員でよかったね」と言っていただけることがあります。もし私でよかった部分があるとすれば、村の子どもたちのことを好きでいて、自分のできることをしてあげたいと思い、自分なりに行動したことだと思います。

10年経つと、子どもが大学生になり、日本語を専攻するようになります。ベトナム在住の方、20年後、30年後の種まきのため、日越友好のために何かできることはないか、一緒に考えていきませんか。

P9203468.jpg

自主的に掃除をしてくれました。嬉しかった。

P9203450.jpg

さかさまなのはご愛嬌。

P9203460.jpg

男の子はバカばっかりです笑



・・・・・・・・・・・・・・・
 たくさんの方に読んでいただけると励みになるので、ぜひクリックをお願いします。minamiに会いたい!何か聞きたい!仕事を依頼したい!!という人がいたら、お気軽にletteraamoroso@hotmail.comまで。メール待ってます。

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ ハノイ情報へ
にほんブログ村