【Vol189】秋風のハノイ
残り任期は、4週間ちょうど。上京するまでは、3週間ちょうど。
日中は30度を超えるけど、夜風は少し涼しく、秋の気配を感じてきた。4月から始まっている、長い長い夏。ちょっとでも訪れた秋の気配を、みんな必死で追いかけている。
それなのに、冬はダウンが必要なほどに寒くなる。北部ベトナム人は、そんな厳しい気候に加え、北から攻めてくる外敵をやり過ごすことが至上命題なのだ。とはいえ間違っても、北からの外敵を逆に侵略してやろうなんて思わない。自分たちの実力をよくわかっていて、「弱くてタフである」という一見矛盾する性格を兼ね備えている。最高点を取ろうとがんばるのではなく、最低の合格点を探ることに慣れている。トップは取れないけど、0点も取らないお国柄。トップを取ろうと無理をして0点を取ってしまうこともある私たちは、この国に学ぶべきことが、間違いなくある。
この国で、私は2年間、生き抜いてきた。恵まれている条件も、厳しい条件もあった。20代の経験すべてを注ぎ込んで仕事をし、30代でまだ残っている若さを振り絞って生活してきた。
次はどこに行こう。何をしよう。
2年後の自分も、楽しみです。
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