【Vol174】若者よ、アジアを目指せ

ハノイには、いろいろな日本人が働いています。タイプ分けすると4つくらい。

日系企業駐在員(待遇◎)

役職者が多いこともあり、お金はあるものの、ローカルに馴染むのは苦手、という人も多いです。40代以上が多いです。

日系企業現地採用(待遇△)

自分の意思でハノイに働きに来ている、という人たちです。サラリーは1,000-2,000ドルといったところでしょうか。日本よりは少ないですが、物価が安いこともあり、生活する分には不自由しません。その一方で働き方は日本に近く、ベトナムに来ている感が薄いかもしれません。フリーペーパーの編集者や日系幼稚園の保育士さん、日系ホテルのレセプション等もここに加えていいでしょう。20代-30代が多いです。

③現地企業(待遇◎~○)

日系企業以外の会社に所属している人たちです。国連などの国際機関は例外としても、以前私が誘われた不動産会社がこれにあたります。現地企業の日本人に対するサラリーは、2,000ドル+αという印象です。日本とは違って副業は制限されていないので、自分次第でどうにでも稼げる面はプラスです。ただし英語やベトナム語を使えないと、採用に至りません。

④起業(待遇は自分次第)

美容師やエステティシャンなどの専門職、お土産物屋さんやレストラン、カフェ経営などなど・・。

ここでは④を考えてみます。ここでのポイントは当然、ブルーオーシャンをいかに見つけるかにかかっています。その人にしかできないことネタで、ニーズに比べて供給が少ないところ。当たり前ですが、それを見つけられた人が成功します。

私が考える、そのネタのひとつを紹介します。

例えば私はベトナム語ができるので、日本人向けのベトナム語教室を開くことができます。ポイントは「日本人が教師役を勤めること」にあります。ベトナム人が教師役を務めるベトナム語教室はハノイにもたくさんありますが、日本人生徒がつまづくポイントが、ベトナム人教師にはなかなか理解できず、効果的な学びに結びつかないという例が多いのです。そこで日本人講師の登場です。ベトナム語習得に苦しんだ立場だからこそわかるコツ、ポイントを教えることができます。

しっかり計画を立てれば、2時間100ドルをいただけるようなビジネスにできる手ごたえがあります。生徒2人で1クラスとするならば1人50ドル。英会話教室より安いくらいで、それほどの負担感はないのではないでしょうか。

少し計算してみましょう。

週1回のクラスを3組開講するならば、週300ドル、月1,200ドルの売上になります。教室にカフェを使えば固定費もかからず、売上がほぼそのまま利益になるので、月1,200ドルの利益。それでいて直接の時間拘束は週6時間だけ。時給に換算すると50ドルになります。あえて単純計算するならば週6時間労働/月1200ドルの利益/時給50ドルとなるので、週40時間労働/月1,000ドルの給料/時給7ドル程度の現地採用組よりも、かなり割のいいビジネスになりそうです。

このビジネスが成立するポイントは「ベトナム語を学びたい日本人」が多いのに、「効果的にベトナム語を教えられる人材」が少ないという、需要と供給のミスマッチにあります。繰り返しになりますが、ベトナム語ネイティブに教わるより、後天的にベトナム語を学習した人に教わった方が効率的なのですが、ベトナム語を教えられる日本人はごく僅かなのです。だからターゲットは「1度ベトナム語学習を挫折したけど、あきらめたくはないハノイ在住日本人」となります。

もちろん教師役を勤めるにはただベトナム語ができるだけではダメで、それなりの事務処理能力やコミュニケーション能力も要求されるので、学生や新卒にできるものではない。加えて、国内国外に捉われずにビジネスを立ち上げようとするマインドが前提です。

ベトナム語が話せる×社会人基礎スキルがある×挑戦マインドを満たす日本人がいて、初めて可能性のあるビジネスになるでしょう。ただ、何ぶん一本足では不安定ですよね。こういったネタを40歳までに少なくとも10個、東京、ハノイを含めた3カ国5都市くらいで積み重ねれば、サラリーマン生活を辞めても食いっぱぐれることはないのではないか。それまでは良質の組織に所属し、力を引き上げてもらおう・・。そんなことを考えています。

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