【Vol171】幼稚園の夏祭りに出展しました(少し泣いた)
先週になりますが、ハノイにある幼稚園、ひまわり幼稚園の夏祭りに出展しました。暑い中でしたが、たくさんの人の来場いただきました。村の特産品であるケオラックや生茶クッキー、地酒を出品し、地図もお配りしました。
ここからは本音。愚痴が入ります。
この日は40度を超えた。
ブースにお客さんが来てくれたときには一生懸命接客するし、購入いただけたときには心から感謝するけれど、声をかけても無視されたりすると、正直ヘコむ。結局、想定していた売上にはとても届かなかった。
帰りのタクシーに乗り込む際、在庫の段ボールをどっこいしょと持ちあげたときに、ふいに泣きそうになった。
私の活動に、配属先はついてきてくれない。活動経費も出してくれない。あるときから私は、配属先とコミュニケーションを取ることをあきらめてしまった。だから私はハノイに行くときには必死で安い交通手段やホテルを探し、すべての手配を自分1人でやらざるを得なくなっている。売り上げた利益の中から、活動に必要な経費はいただくようにしているが、もともと貧しい村人から多くの配分を求めるのは心苦しいし、なるべく多くの利益を渡して喜んでもらいたいから、自腹を切って活動経費を捻出することもあった。
それがやりがいにもなっているし、JICAや配属先には頼っていないというプライドにもなっているけれど、やっぱりキツいときもある。暑い中、必死に営業しても結果が出なかった。村に帰ったら生産者のお母さんたちに「ゴメン、売れなかったよ」と謝って、返品しなければならない。彼女たちの残念そうな顔が目に浮かぶ。がんばったのに、どうして・・プライベートでも辛いことが最近続き、感情がふとした瞬間に涙となって出てきてしまったのだろう。
だからこそ応援してくれる人もいるし、親切にしてくださる人もいる。今回も、お祭りの後に在庫の大半を買い取ってくれた方がいたから、赤字にはならなかった。そういう人には本当に感謝しているし、報われたという気分にもなる。お祭りの当日、「minamiさん~」と声をかけてくれた方も大勢いる。日曜日なのに調整員さんも来場してくれたことも嬉しかった。
ドンラム村のために立派な仕事をしていると誇りに思う反面、「もうちょっと何とかならないのか・・」という、怒り、悔しさ、むなしさというものが心の中にあることは否定できない。
ドミトリーがハノイにあれば、出張経費があれば、配属先がついてきてくれれば・・いろいろな「あれば」が頭を駆け巡る。
でも、ないものはないし、過去と他人は変えられない。
配属先が仕事を与え、活動経費も出してくれる。幸運にもそんな配属先と巡り合っている隊員を見ると、嫉妬してしまう。愚痴をこぼし、自分のやっていることを自慢したくなる。でもそんな自分に気付くと、自分がイヤになる。そんな感情、みっともないし、かっこ悪いでしょう。
活動はあと2ヵ月半。他人は他人。自分は自分。嫉妬、憤怒、強欲の感情はいらない。しんどいけれど、この踏ん張りが、何かにつながると信じてる。
そうだからBaby悲しまないで
考えても分かんない時もあるって
散々でも前に続く道のどこかに
望みはあるから
雨の朝でも(Baby don't cry)
愛が消えそうでも(Baby don't cry)
一人になんてしないから(Baby don't cry)
Baby don't cry
Always stay by your side
(安室奈美恵 Baby Don't Cry)
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