【vol29】ドンラム村:特産品のブランディング戦略

最近は割と忙しく動いております。

基本的に、配属先に仕事はなく、自分で動かなければ仕事は何もない。

同僚はそれでもいいのだろうが、何しろこちらは、たった1人で異国に来ている。

彼らのペースでニコニコ合わせていたら、何もせずに2年間が終わってしまう。

キャッシュのことを考えなくてもいいという意味では違うのだが、起業したり、少人数の会社ならば、きっとこんな感じで仕事をしなければならないのだろう。

協力隊員の仕事は、根本的に縦割りで仕事が進む官僚機構とは違う。

こんど、JICAベトナム事務所長が村を訪れるのだが、調整員(ボランティア班)から「今回の担当は事業班なので、ボランティア班とは関係ないです。何をしに所長が来るのか、こちらにも情報が来ていません。minamiさんに来ていただく必要もわからないのだけれど、とりあえず同席してください」と言われた。

同じ職場の日本人同士で、情報共有がされてないのが平常。JICAって、不思議な組織だ。

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今回は、VIRIと共同して行っている、ドンラム村の特産品をPRする仕事の紹介をしたい。

VIRIとは、ベトナムの農村を支援しているNGOのこと。(記事参照)

私と先代、それと昨年赴任されていた隊員が支援した特産品が3品、それに既に商品化されていた特産品を1品、合わせて4品を「ドンラム村特産品」として統一したブランディングをしていこうと考えた。個々の特産物1つ1つが独立して動くよりも、4つでまとめて動いたほうが相乗効果を生みやすい。かっこよく言っているが、共同して売り出した方が何かとやりやすい、という発想からきたものだ。

まず、リーフレットを作ろうと思い立った。村に来る外国人観光客は年々増えているものの、村の商店でお土産をなかなか買ってくれない。その理由のひとつに、目の前で売っているものが、果たしてどういうものなのか、わからないという点がある。

だからといって、イチから村人に英語や日本語を教えるのは現実的ではない。だから簡単なリーフレットを作り、それを読んでもらえさえすれば、商品の背景がわかるようにしたかったのだ。

これらのことをVIRIに説明、依頼し、素材の収集、PC上での作業を文体して行い、本日がサンプルの納入となった。

うん、なかなかいいではないか。これをケースを付けてドンラム村にある商店に配り、使ってもらうつもりだ。

P9010345.jpg

日本語と英語のリーフレット

加えて、これは私が依頼したわけではないのだが、VIRIが看板を作ってくれた。こういうモノをタダであげるのは複雑な気分ではあるけれど・・キレイではありますね。

特に私が深く関わっている生茶クッキーの生産者にとっては、本当に何もないところから始めたことが想像できるので、ここまで来れたということはなかなか嬉しい。

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生茶クッキーの生産者と。

これは種まき。ゴールではありません。このようなツールを使ってアピールし、村人の現金収入につなげていく仕事をしていきます。忙しい秋になりそうです。

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