【vol32】ドンラム特産:地酒の営業

久しぶりの活動紹介

生茶クッキーの支援(Vol4参照)が一息つき、いまはドンラム村で生産された地酒の販売促進支援を行っている。こちらも生茶クッキーと同じく、協力隊員が支援活動をしていたもので、私が(勝手に)引き継いだ。

その隊員は、瓶に貼るラベルを作り終わったところで、任期が来てしまった。

現在は、村の生産工場に訪れた人に販売している。紹興酒のような味で、飲みやすい。

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現在の状況。ラベルはなかなかおしゃれである。

ご覧いただいたように、ラベルはキレイだが、容器が大問題である。

写真のようなただのペットボトルでは、外国人にはNGをくらってしまう。

さっそくドンラム村周辺の市場を探すが、イマイチ候補が見つからない(Vol20参照)。

ハノイまで足を伸ばしても、なかなかコレというものがない。やはり日本とは違う・・。

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こういう容器を探している(イメージ)。

1か月近くかかって探したのだが、これというモノがなく、ちょっと行き詰ってしまった。

こんなときには、原点に立ち戻り、目的を整理してみることが大事。

目的はなんだろう?

あくまでも特産品の現金化だ。

どこで売るとか、容器がどうとかではなく、要は売れて、利益が上がればいいのだ。

ここまで考えて、ピンときた。

容器を探していたときに訪れた、ハノイにあるレストランの存在だ。

そのレストランは、陶器の瓶にお酒を入れて、お客さんに出している。陶器は重くて割れやすく、安くもないので、そのときはすぐに退散した。

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陶器の容器。これは断念。

でも、よくよく考えてみると、レストランが生産しているわけはない。必ず、どこかからお酒を仕入れているはずだ。

もう一度訪問させてもらい、メニューを確認してみると

「May qua(ラッキー)!」と叫んでしまった。

ベトナム全土から、おいしそうなお酒を仕入れていたからだ。日本の居酒屋でもよくあるパターンだよね。

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メニューのイメージ。

ここからやることは、明確だ。

レストランに納入できれば、お酒そのものを持ち込むだけで、後はお店がやってくれる。

さっそくオーナーに話を持ちかけた。男性、40歳くらい。ハノイの激戦区でレストランを経営しているだけに、なかなか鋭い目をしている。気が引き締まる瞬間だ。

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鋭いオーナーの視線。

さっそく試飲してもらう。

おちょこに注いで、まず匂いを確かめるオーナー。続いて口をつける。

・・・緊張の瞬間だ。少しの間のあと、オーナーが口を開いた。

「味はおいしい。でも、ベトナム人の男にとっては弱いな」

「弱い!?でも、アルコール度数30%ですよ」

「知っている。でもベトナム人の男は奥さんが怖いから、さっさと酔っぱらって早く家に帰るんだ。だから強い酒が好まれる」

ハハハ。お互い笑顔になった。

その場で生産者に電話して、アルコール度数を上げたお酒を新たに作ってもらった。それを再度持ち込み、現在は常連のお客さんに試飲してもらっている。反応がよければ、取引成立まであと一歩だ。

もちろん同時並行で、引き続き容器を探している。瓶でいいモノは見つかったが、もっと小さい容器(300mlくらい)が欲しい。情報ある方、ぜひ連絡ください。

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現在の瓶の容器。500mlと700ml。少し大きいため、ドンラム村の商品を扱ってくれているハノイの小売店からは、もう一歩の改善を求められている。

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↓足を使って懸命に動くと、いろいろな人がヒントをくれますよね。今回のレストランも、安南パーラーというハノイにあるおしゃれカフェの店長さんが紹介してくれました。感謝です。

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