【vol50】国際協力、ここがヘンだよ~ノイバイ空港編~

ベトナム首都ハノイ近郊、ドンラムで村人してます。青年海外協力隊員のminamiです。

現在、掃除機と洗濯機を猛烈に欲しています。読者の方でハノイ周辺で譲って下さる、売ってくださるという方、letteraamoroso@hotmail.comまで、連絡いただけると助かります。村人minamiに、文明の利器をぜひ!

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国際協力の世界について、私は基本的にネガティブスタンスを取っています。

なぜなら、私がベトナムに住んで1年。やっぱりJICAってすごい!と思わせてくれた例が、ほとんど存在しないからです。

ふだん生活している、ドンラム村以外でのピントのずれた支援の例を出しましょう。

ハノイには2014年末、国際空港に新ターミナルがオープンしました。その新ターミナルにアクセスする橋を含め、日本の多大なる援助がつぎ込まれています。

ただ、ピカピカの空港に、関わるベトナム人の意識が追い付いていないのです。

例えば、空港から市内に行くミニバス。ベトナムエアの公式バスであるはずなのにあれやこれや理由をつけ、平気でボッてきます。旅行客はすでにこれでげんなり。タクシーも似たり寄ったりです。

空港を使う外国人としては、たとえ古くて少々不便でも、ホスピタリティに溢れた空港を作って欲しいと思うのではないでしょうか。

「乗客をストレスなく市内ホテルまで導けない」現実は、その国のパブリックレベルを如実に表しています。ベトナムのパブリックレベルは、まだまだ未熟です。そこは6月に訪れたバンコクとは、大違いでした。

そこで私は思うのです。世界一といえる日本のホスピタリティを活かし、安全なバスやタクシー会社を養成し、乗客を安全に市内まで導く「空港・市内交通プロジェクト」も同時に進めてみては。ハードだけでなく、作った後のソフトの話です。残念ながら、公式プレスリリースを見る限りでは、そういった記載はありません。確かに新ターミナルを作ることでより多く離発着できるようになったのでしょうが、同じくらい大事なのが「空港を出たあと、どうするの?」という、利用客の視点です。

ボラれた観光客はこう思うでしょう。「空港はキレイだけど、見かけだけ。最低の国だ」と。

それがベトナムや支援をしている日本にとって、果たしていいことでしょうか?

当然、JICA関係者もなんども空港を利用しているはずです。

でも、いつもお迎えの社用車が来るから気付かないのでしょう。

社用車があるのが悪いとはいいませんが、誰のための空港か思い出せないのならば、通訳も車も使わず、一度ノイバイ空港に自力で往復してみてはいかがでしょうか。

国際協力を勉強しているみなさん!私の意見は国際常識の常識から照らして、間違っているのでしょうか。空港を建てた際の評価基準に、利用者の利便性は入っていないのでしょうか。教えてください。

↓ぜひどこかに、私を唸らせるプロジェクトが、待っていないかな。とはいう私もJICA関係者。この1年で、私も誰かを唸らせるプロジェクトを成功させます!たくさんの方に読んでいただけると励みになるので、ぜひクリックをお願いします。

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