【vol80】ベトナムで日本映画を見て、考えたこと

先日、国際交流基金のイベントの一環で、日本映画を見ました。タイトルは>すべてはきみに逢えたから。クリスマスの恋愛や家族愛を中心に、いろいろなショートストーリーがオムニバスになっていて、昔見たラブアクチュアリーのような映画でした。主に東京駅を舞台にした都会のきらびやかな世界を描いていて、刺激が強かったです笑 そこで印象的だったシーンを挙げてみます。

1.新幹線

新幹線の運転手さんが病気になり、家族との絆を描くストーリー。新幹線って、すごいですね。あの色と形も含めて、機能的で、清潔で、便利。ヒトよりウシの多いドンラム村に住んでいる私にとっては、本当に未来の乗り物に見えてきます。

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2.ケーキ

有楽町?あたりにあるケーキ屋さんのオーナーのおばあさんが、過去の恋を振り返るストーリー。日本のケーキって、おいしいだけじゃなく、きらびやかでキレイですね。ベトナム人の若い子たちはケーキがアップになるたびに、歓声をあげていました。

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3.パーティー

児童養護施設でのクリスマスパーティーで、子どもたちやスタッフが、パーティーの準備をします。ドンラム村でパーティーといえばまず鳥をシメることからはじまりますが、映画ではタコさんウィンナーや海苔で顔を描いたりと、かわいらしい感じ。とても懐かしくなりました。

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この映画を見るうえで、忘れがちな前提があるんですよね。それは「ひとりひとりが、真面目に自分の仕事をすること」です。登場人物は若社長(玉木宏)からケーキ屋の学生バイト(本田翼)までさまざまですが、全員が真剣に働いています。だれもサボっていなくて、いい目をしている。私は、こういう姿勢で仕事に臨んでいる日本人を見て、懐かしいという感覚を覚えました。誠実に仕事をしていく中で、様々な人と出会い、それぞれ物語を織りなしていく。それって当たり前のことじゃないかって?イヤイヤ、違います。ベトナムはもちろん、世界中にいる青年海外協力隊員の話を聞いてみても、極めて珍しいことです。ベトナムでは半分眠ったような意識で働いている人も多く、それも人間ぽくて悪くないのですが、立場や収入に関係なく、自分やお客様にとってベストを尽くすのが当たり前の美意識として根付いている国。やっぱり日本っていいなあ。

もちろん、誠実さが高じて体調を崩してまで働いたり、仕事が優先になり過ぎて家族を大切にできなかったりといった副作用はあるし、それが大きな社会問題にもなっています。でも、ちょっとバランスを変えるだけで、日本ってすごくいい社会になるんじゃないかな、と俳優さんたちの真剣に演じる目を見て感じました。

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日本映画、もっと見たいな~。

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↓このイベントはベトナム人の間でもすごい人気で、あっという間にチケットがなくなってしまったそうです。やっぱり、この国に住んでいると、日本は近くて親しみやすいけど、憧れの国なんだなあと感じます。たくさんの方に読んでいただけると励みになるので、ぜひクリックをお願いします。

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