【Vol82】教会のハシゴを登ると、その先には・・。

ドンラム村には、1952年に建てられた、大きな教会がある。趣のある建築で、中に入ると気が引き締まる。教会を管理するのは神父さん。とてもよくしてくれて、私が観光客を案内するとき、カギがかかっていてもお願いすると開けてくれる。神父さんは昔の隊員との思い出話をしてくれて、隊員の活動が草の根の日越友好に役立っていると実感する瞬間だ。

教会では、お昼12時に、鐘がなる。ちょうどその時間に行くと、鐘を鳴らしている神父さんの姿を見れたり、鐘を鳴らさせてくれたりもする。特にお子さんには喜ばれるサービスだ。もちろん、一般的なツアーに組み込まれているものではない。

しかし通常、鐘を直接目にすることはできない。鐘は教会の最上部にあるため、急勾配のハシゴを登らないと見えないのだ。先日、そのハシゴを登り、鐘とそこから眺める景色を見る機会があった。恐らく、ドンラム村の住民もほとんど見たことがないと思われる。

教会の屋上から見るドンラム村は、いつにもまして美しかった。折しも世界中が宗教戦争ともいえる時代に入りつつあるこの時期。遠い昔、ヨーロッパから遥か遠く離れたこんな田舎の村にまでキリスト教を伝えたフランス人の熱意と、宗教の持つ奥深さや恐ろしさを垣間見た気がする。ベトナムは日本と同じく、他人の信仰に対しては非常に寛容であり、それが今の時代、平和を保っている要因でもあると思う。今を生きる我々が幸せな人生を送るために宗教は存在するのであって、異教徒を迫害したり、ましてやテロに結びつけたりする行為はしてはいけないのだ。ふだんの生活で宗教を意識することはあまりないが、そんな思いを新たにした。

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外から見た教会。見上げると、かなり大きい。

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ハシゴを登っていくと・・。

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鐘を発見!

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神父さんと鐘。

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こんな景色が広がります

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足腰に自信がなければ登れないほどの急勾配のハシゴです。もっとドンラム村を歩いて、多くのスポットを知りたいものです。たくさんの方に読んでいただけると励みになるので、ぜひクリックをお願いします。

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