【Vol84】青年海外協力隊員必見!仕事を創り出す人間になろう

このブログ記事を読んで、すっきりしました。

「仕事とは与えられるもの。」だと思っている人と、「仕事とは自ら創り出すもの。」と思っている人の差こそが、「格差社会」。

私も会社員だったころにはわからなかったことですが、「会社から言われたことだけこなしていけば給料が入る」という仕組みは、とても楽ですが、とても危険です。

理由を2つ挙げます。

まず、「会社から言われたこと」が自らのライフプランとまったく合わなかったら・・という問題があります。日本の会社は、人事の意向ひとつで世界中に飛ばされます。特に総合職の男性が異動を拒否することは困難でしょう。それは仕方がない、というのがこれまでの常識でしたが、私はイヤです。

次に、「会社から言われたことをこなしている」だけでは、会社の外に出たときに、稼げる人間ではなくなってしまうということ。もちろん現実的に、たとえば年収500万円をフリーランスで稼ぐのは大変です。なので会社に所属すること自体は否定しませんが、「自分で仕事を創る」というマインドを持てないことは、意外に怖い。私自身も新卒で大企業に入社したので、「自分の力で稼ぐ」なんてことは発想の外でした。これでは、「その会社という特殊な環境」でしか生きることのできない魚のようなものです。その特殊な環境がずっと続くと信じられていた時代はそれでもいいのでしょうが、もうそういう時代ではないですよね。「雇ってもらっている」意識で受動的に仕事をしているオジサン、私の会社にもたくさんいました。

そんな状況の中で、私がドンラム村で仕事ができていることは、とても幸運です。

私の配属先(遺跡保存管理事務所)は、あまり仕事をしていません。職員は職場にはとりあえず来るものの、ほとんど眠ったような意識で1日を過ごしています。まさに「会社から言われたことだけをしていればお給料が振り込まれる」人たちなのです。もちろん私は、1日ボーっとするために、ベトナムに来たわけではありません。当初はその矛盾に苦しめられましたが、結果を出せるようになってきたころから、私は配属先とコミュニケーションを取ることをいったん諦めました。すると、とても仕事がしやすくなった。これも幸運だったのですが、メンツさえ立てておけば、配属先は私の行動を縛りません。それでいて、セーフティネット(住居、生活費、ビザ、バイク)は用意されているのです。

その状況をうまく活かし、私は村をベースに、仕事を創造してきました。もちろん、多くの人の助けがあってのことですが、受け身の姿勢では絶対に生まれなかった仕事です。

これまで支援してきた生茶クッキーを例に出すと、いまでは月に600個ほど売れています。小売店で1つ60,000ドン(約300円)で売れるとして、売上は月180,000円になります。もちろん生産者に入る利益はその一部ですが、私が存在しなければ、この経済活動は生まれなかったのです。みやげものという潜在的な需要を、自ら掘り起こし、掴みにいった。もちろん月180,000円の経済活動で得られる利益で、日本人が生活していくことはできません。でも、そうしたことを1つ1つ積み重ねることが大事であり、その気付きこそが、これまでの活動で得られた大きな財産です。

こう考えると、「日本に帰って就職はどうするの?」という問いの立て方がズレていることに気付きます。就職ではなく、むしろ創職できる人間にならなければ、私たちは格差の下に落ちてしまう。私たちは、そういう時代に生きているのです。

だから、青年海外協力隊員で「仕事がない!」と嘆いている人は、それをチャンスだと捉えた方がいいです。むしろ、配属先がしっかりしていて、仕事が与えられている環境だと、来た意味が薄くなってしまうんじゃないかと思うほどです。青年海外協力隊は、国も任地も仕事もすべてバラバラで、何かトラブルがあってもすべて「途上国はそんなもの」で済まされてしまいます。そんな環境の中をうまく活かし、ぜひ仕事を自ら創り出してください。

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↓もちろん、仕事を創り出すといっても、自分1人ではできません。自分で創り出すという産みの苦しみの中で思考錯誤していると、不思議なことに、いろいろな人が助けてくれるんです。必要なのは、あなたの気持ちと行動ひとつです。たくさんの方に読んでいただけると励みになるので、ぜひクリックをお願いします。

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