【Vol123】現地語で仕事をするということ

なんどか書いてきたとおり、私の活動においてのポイントのひとつに、ベトナム語の習得が挙げられる。JICA職員の間では、ベトナム北部ほど英語が通じにくい地域は、世界でもまれだと言う評判だ。アセアンに限っても、シンガポール、フィリピンは言うに及ばず、マレーシア、インドネシア、タイはもちろん、ラオスカンボジアベトナム南部も英語を話す人が多い印象がある。私自身は訪れたことはないが、ググるミャンマーブルネイも英語が通じやすい国だということだ。

任地・ドンラム村では、英語を使いこなせる人は、私の知る限り、英語教師をしているフオンさん、1人しかいない。7,000人の人口のうち、たったひとりだ。もう1人英語を話せる人もいるという情報もあるが、私は知らない。もっとも、上京してハノイに勤めている人や、週末のみ帰ってくる大学生、高校生以下の子どもの間では、話せる人も徐々に増えてはきている。

青年海外協力隊員が派遣されている他の地域はどうか。アフリカは英語やフランス語。中南米スペイン語。太平洋諸島は英語。

もちろん、それぞれローカルな現地語はあるだろうが、バイリンガルも多くいるだろう。英語、フランス語、スペイン語といった言語をほとんど話せないという地域は、実はまれではないだろうか。もしかしたら、中央アジアはそうかもしれないが・・そんな調査があったら読んでみたい。

私の配属先やホームステイ先も同様で、誰ひとり、片言の英語すら話せない。赴任当初、観光課の職員がticketという単語すらわからない姿を見て、私は強いショックを受けた。英語を話せる同僚がいるという同期隊員の話を聞くと、自分の境遇を嘆いたものだ。

この状況の中、最初の1年は、猛烈にベトナム語を勉強した。仕事というよりも、生きるために必要だったから。当時の私のエネルギーの半分くらいは、ベトナム語の習得に費やしたといっても過言ではない。

英語が通じない場所に行き、一定の結果を出してきた人を、私は尊敬する。もちろんその感情は、がんばってきた自分を肯定したい思いからくるものであることは、否定できない。しかし、英語が通じないという恐怖感に向き合い、克服してきたことは、私にとって一生の財産だ。

世界中に、隊員が散らばっている。私のブログを読んでくれている人も多い。私の肌感覚からいって、あなたの任地や配属先で英語が通じる人がいるならば、活動は相当楽になるだろう。もっとも、楽をすることがプラスになるとは断言できないが。

「英語が通じない職場で日本人たったひとり。そんな現場で仕事をした経験、ある?」

私の活動に対して批判めいたことを言う人に対しては、そう返したくなってしまう。挑発的な物の言い方になってしまったが、それほどまでに、私は自負を持っているのだろうし、それほどの自負を持てた自分の努力に、自画自賛したい。もっとも、メイドさん!?と会話しながら勉強することもあるし、楽しみながら習得したというのが、より実感に近いのだから、会話に付き合ってくれたベトナム人の皆さんに感謝である。

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ベトナム語を覚えると、ベトナム人相手の仕事が本当に楽になりますよ!簡単にアポが取れるし、仲良くなれます。ハノイで仕事をしている人にも、オススメです。たくさんの方に読んでいただけると励みになるので、ぜひクリックをお願いします。ご意見ご感想や、ドンラム村に行きたい!minamiに会いたい!という人がいたら、お気軽にletteraamoroso@hotmail.comまで。メール待ってます。

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