【Vol158】配属先にブチ切れる!?
活動も終盤になってきて、大きな仕事のひとつになりそうだった、村の子どもたちのパナソニック:リスーピア訪問。学校側との交渉は配属先が行うことになっていた。6月になって日程も徐々に近づき、子どもたちが当日乗るバスの手配を進めていたところ・・。
所長に呼ばれた。
所長「ミナミ、ちょっといいか。パナソニックの件だけど、学校側が○×○×○×な理由で、子どもたちは来られないってさ。」
ミナミ「そうなんだ。でも、○×○×は、最初からわかっていたことでしょ。どうして今になってできないと言っているの?」
所長「とにかく、学校が言うには・・」
もうそこで、私から話を切り上げた。
所長は、プロジェクトを進める気がない。そして、その責任は、自分たちにはなく、学校側にあるという結論を出している。この結論は、私が何をしようとも、揺るがない。それはすなわち協力隊員がナメられているということ。悔しいが、ここで追いすがっても、ストレスを溜めるだけ。ましてやベトナム語でケンカをしてはいけない。
私の配属先であるドンラム村遺跡保存管理事務所観光課の仕事とは何なのか、今もって謎だらけだ。村の小学校とのコネクションを持たない私は、その調整だけでもしてくれないかと思って配属先に協力を要請したのだが、失敗に終わった。
イラっとはしたが、3日もすればそれも収まった。彼らが仕事をしない、できない理由が何であろうと、私にはコントロールできないこと。だから、そこには立ち入らない。そうすると、自然と配属先とは一緒に仕事をしなくなり、職場では孤立するようになる。しかし、私がいい仕事をしたいという思いを持ち、技術を磨けば、また新しい仲間が増えてくる。その繰り返しの2年間だった。
孤立を恐れず、自分を磨け―という教訓だ。
パナソニックさんも、そんな仲間のひとつ。私の活動に共感し、招待してくれるという気持ちが嬉しく、また素晴らしい施設を村の子どもたちにも体験してほしいので、いまは配属先は巻き込めずとも、子どもたちを連れていく策を練っている。
予定していた40人は難しくとも、数人だけでも連れて行くことができればいい。大きな成功を狙うのではなく、自分のできる範囲の小さな成功を積み重ねていくのも、仕事を進める上で大事なことである。我ながらメンタル面で成長したな、と思います。
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