2016-01-01から1年間の記事一覧

【Vol172】訓練から2年

7/10というのは私にとって特別な日である。2014年、平成26年度2次隊の派遣前訓練が始まった日。200人近くのボランティア候補生(シニアも含む)と共に、70日間におよぶ共同生活を送った。1日あたりおよそ6時間のベトナム語の授業と、5時間の自習。あれだけ自…

【Vol171】幼稚園の夏祭りに出展しました(少し泣いた)

先週になりますが、ハノイにある幼稚園、ひまわり幼稚園の夏祭りに出展しました。暑い中でしたが、たくさんの人の来場いただきました。村の特産品であるケオラックや生茶クッキー、地酒を出品し、地図もお配りしました。 ここからは本音。愚痴が入ります。 …

【Vol170】自由に対する重大な挑戦~バングラデシュの事件を受けて~

バングラデシュの事件を聞いて、数か月前にドンラム村を訪れたバングラデシュ人のことを思い出した。たまたま村に来ていた団体客だったので話しかけてみたところ、JICAのことも、青年海外協力隊のことも知っていたし、よくやっていると感謝された。バング…

【Vol169】信じる勇気(ほのかな光明が見える:前編)

以前も書いた通り、この1-2ヵ月ほど、スランプが続いていた。きょう、少しだけそんなスランプを抜けるようなヒントを得られたので、紹介したい。 キーワードは「信じる」こと。 私たちは無意識に、目の前にいる相手を「信じる」「信じない」という選択を繰り返し…

【Vol168】にっくき体脂肪

以前書いたように、残り任期の目標のひとつとして、ハノイから任地・ドンラム村までのマラソンを挙げている。距離は約38キロ。活動をサポートしてくれている大学の先輩とメールし、決行日は9/11(日)に仮決定。それまで、およそ2ヵ月強の時間が残されている。…

【Vol167】残り任期の目標「他者貢献」

任地・ドンラム村で行ってきたさまざまな活動。そこで、自分は意外にやれるんだという自信を得られた。村上春樹の言葉を借りると「リスキーなものを進んで引き受け、それをなんとか乗り越えていくだけの力が、自分の中にもまだあったんだ」ということを証明…

【Vol166】帰国日が決まりました

9/28に帰国するという連絡が来た。あとちょうど3ヵ月。ということは、私たちの直前の隊次である26-1次隊が帰国するということ。 というわけでハノイに上京し、帰国報告会、送別会、委員会に参加してきた。先輩方、2年間お疲れ様でした。 こういった行事は大…

【Vol165】ハノイでサッカー観戦

ハノイには娯楽がない!と思い込んでいたけれども、サッカーが盛んな国だけあって、Vリーグというベトナム国内のリーグ戦が行われています。この度、アフリカやベトナムを研究されている大学教授の方とご縁があり、一緒にサッカー観戦をしてきました。 試合…

【Vol164】ハノイ在住者必見!?ライチ狩りに行ってきました

まさに盛夏。連日、35度以上の日が続きます。体はキツいのですが、果物にとってはいい季節。というわけで、先日、ライチ狩りに行ってきました。 ライチ狩りの聖地として有名なハイズオン省の、そのまた聖地であるタインハー地区にやってきました。相当にロー…

【Vol163】協力隊員にとってのクーラーというもの

あつい、暑い、熱い。 連日、最高気温は40度になる。しかも湿気がすさまじく、うんざりするくらいネットリとした風が吹く。もっとも、昨年はほとんど死んだようになっていたので、気力を失っていない分、今年のほうがマシである。 ここでひとつ、カミングア…

【Vol162】ラストスパートの目標設定

ついに盛夏がやってきた。日中は40度近くになる。昨年に比べたらマシになっている気がするが、体が慣れたのだろう。昨年は日本の気候が懐かしいと思っていたが、いまは日本の気候がどうだったか、うろ覚えになっている。1年半の生活で、私も順応したというこ…

【Vol161】田舎と都会。あなたはどちらに住みますか?

何度かお伝えしてきたパナソニックのリスーピア訪問。ちょっとしたトラブルがありながらも、実現にこぎつけた。村の子どもたちも、喜んでいたように思う。 とはいうものの、今回集まってくれたのは、わずか数名。当日キャンセルおよび待ち合わせ場所に来ない…

【Vol160】スタディツアーをつくります

今年のベトナム北部の夏は、明らかに涼しいように思う。もっとも、昨年が特別に暑かったのかもしれないし、2年目ということもあり、体が慣れたのかもしれない。 先月の話になるが、ハノイにある日系旅行会社から連絡をいただいた。スタディーツアーを作るた…

【Vol159】コミュニティに入り込め!

ここ数日は、パナソニックのリスーピア訪問に向けた準備を進めている。 パナソニックさんとの協議をしつつ、一方で村の子どもや親御さんに声をかけ、行ってみないかと誘う。待ち合わせ、バス代、安全管理・・やることは多い。 配属先から協力を得られていな…

【Vol158】配属先にブチ切れる!?

活動も終盤になってきて、大きな仕事のひとつになりそうだった、村の子どもたちのパナソニック:リスーピア訪問。学校側との交渉は配属先が行うことになっていた。6月になって日程も徐々に近づき、子どもたちが当日乗るバスの手配を進めていたところ・・。 …

【Vol157】Mundi(JICA広報誌)に掲載されました

これまでも何度か紹介してきた、村で行われている日本語教室。その教室について紹介した記事が、Mundi(JICA広報誌)に掲載された。私の職種であるコミュニティ開発にとって、コミュニティに馴染むことは活動を行う上で必須の条件である。その意味で、とても有…

【Vol156】ベトナム人との仕事で重要なこと:ケーススタディ

先日、ある小売店を村に案内し、村の特産品を買っていただけることになった。しかし、購入先が日系の会社(以下A社)ということもあり、正式な領収書が必要だと言う。この領収書はベトナムの法律に基づいたもので、会計責任者のサインが必要だったり、記入個…

【Vol155】夏休みの水遊び

子どものころ、水に飛び込むのが好きだった。東京で生まれ育った私にとって水遊びといえばプールが多かったが、たまに田舎に行って川遊びをするのは、どこか夏休み限定のワクワク感があったことを覚えている。ここベトナム:ハノイ近郊のタイ寺では、地元の…

【Vol154】協力隊候補生に告ぐ:あなたは誠実な人ですか?

私は2014年の夏に、福島県二本松市のJICAトレーニングセンターで行われた70日の訓練を修了し、任地ベトナム・ドンラム村に派遣となった。派遣前訓練とは100人以上の隊員候補生が共同生活を営み、語学や体力作りを中心とした研修を行うものだ。みんな人を助け…

【Vol153】移民のことを考える

朋あり遠方より来る、また楽しからずや。 昔も今も、遠くから友人が訪れてくれることほど、嬉しいことはない。ありがたいことに、最近は来ていただける方が多かった。そのうちの1人は、シンガポールから来てくれた友人。海外で生活する者同士、共感するとこ…

【Vol152】アイデンティティ諸問題

海外生活をしていると、誰もがみな「自分が日本人である」というアイデンティティを強く持つようになる。異文化の中で奮闘していると、これまで自分が持っていた常識が非常識になり、アイデンティティが揺さぶられ、再構築していく日々だ。そしてそれはしん…

【Vol151】モチベーション、それが問題だ

ここ数日、やる気が出ない。周期的なもので、数ヶ月に1度、やってくる。前回は3月から4月にかけてその時期があった。今回は、ほぼ毎日走っていることからくる肉体的疲労、3月から5月にかけて忙しかったことによる精神的疲労、ついに暑くなってきたという気候…

【Vol150】日本で一番役に立たない公務員

私は男子校出身である。それも小学校から高校卒業まで、12年間も男子のみの学校に通っていた。男子のみの社会で過ごすと、何もかも斜に構えるのがかっこいいと思ってしまう。それが度を過ぎると他人や地域社会に迷惑を与えることにつながるが、とにかく既存…

【Vol149】おしゃれBaさん

お歯黒をしている82歳のお婆さん。刺青みたいなもので、若いときに染めると、生涯そのままになるらしい。お隣にいるのは70代の妹さん。この年代だともうお歯黒の習慣はない。着ている服はアオザイの原型といわれる伝統的な衣服。 民俗学的にも興味深いもので…

【Vol148】ミスドンラム村!?

すっかりモデル気分。 ・・・・・・・・・・・・・・・・たくさんの方に読んでいただけると励みになるので、ぜひクリックをお願いします。ご意見ご感想や、ドンラム村に行きたい!minamiに会いたい!という 人がいたら、お気軽にletteraamoroso@hotmail.com…

【Vol147】サハラ来越!導入編

先日、一部読者に大好評をいただいた富裕層、サハラが再来越を果たしました。サハラは知る人ぞ知る、minamiの友人。学生にも外国人にも受け入れられる卓越したコミュニケーション力を武器に、世界中を渡り歩いています。 サハラは常にマイペース。ベトナムに…

【Vol146】女子力、高めです

日本語教室の女の子。まだ4歳なので、勉強より遊びに夢中みたい。ピンクの折り紙で、うさぎちゃんを折っていく。女子力高めのドンラムガールです。・・・・・・・・・・・・・・・・たくさんの方に読んでいただけると励みになるので、ぜひクリックをお願いし…

【Vol145】下校中の子どもたち

ここドンラム村には、小学校は1つだけ。少し離れた集落の子どもたちは、自転車で通ってくる。夕暮れ時、かわいらしい制服を身にまとった女子生徒たちを見かけた。「そっちに行ってよ!」「キャー、危ない」そんな声が響き渡る。何年か経ち、大人になった彼女…

【Vol144】村人インタビュー・・牛の生態について

ブログのタイトルにもなっている牛は、ドンラム村に行くと必ず見かけることになるだろう。 でも、牛について、私たちはまだ何も知らない。そこで今回、牛の飼主にインタビューを行うことができた。ちなみに、飼主は生茶クッキーの生産者のひとりでもある、ヒ…

【Vol143】JICAに3年いると○×になる!?

JICAに関わるようになって疑問に思うことのひとつに、経費申請が挙げられる。調整員(JICA職員)からは、ふた言目には「公費を使っているのだから・・適切に・・」と言われる。確かにその通りなのだが、一方では手続き論ばかりにこだわって、正当な手続きを踏…